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当科では、小児先天性心疾患の治療を専門におこなっております。医科大学病院付属の母子センターや自治体小児専門病院とも積極的に連携をとりながら総合的なチーム医療を治療方針の柱に掲げ、最適な治療を提供しております。

診療内容

  • 新生児・チアノーゼ性心疾患を含む先天性心疾患の根治手術・段階的姑息手術
  • 機能的単心室をはじめとする先天性心疾患に対する段階的フォンタン手術
  • その他小児先天性心疾患手術全般(体重1kg未満の低出生体重児動脈開存症を含む)
  • 成人先天性心疾患(青年期以降)に対する手術(初回・再手術、他院術後を含む)
  • 小児・青年期弁膜症に対する人工弁置換手術、弁形成術
  • 小児・青年期不整脈に対するペースメーカー植え込み、不整脈手術
  • 小児・青年期心疾患(希少疾患・フォンタン術後を含む)の長期経過観察、治療方針決定
  • 先天性心疾患女性における妊娠、出産管理(外来診察、入院管理コンサルテーション)

得意分野・特色

  • 小児周産期医療を担う医科大学病院附属の母子センターの特性として、年齢別では1歳未満の新生児―乳児期手術が60-70%で概ね一定しています。
  • 大学病院附属の母子センターとして近隣・関連の産科新生児科との連携により胎児診断例にも出生前より積極的に対応しております。
  • ファロー四徴症における自己肺動脈弁機能を最大限温存する最新の術式を含めた術式改良、ラステリー型手術における遠隔期再手術回避を念頭においた最適な治療方針の提案など長期にわたる最善な結果を追求しております。
  • 成人循環器内科との連携でフォンタン・複雑先天性心疾患術後の不整脈治療にも力を入れております。
  • 関東圏をはじめとする自治体小児専門病院からのキャリーオーバー患者様についても積極的に受入れ、妊娠・出産をふくむ問題についても周産期医療との連携により健全なライフサイクルの支援に努めております。
  • 心筋保護法は当初より開発研究に携わった統合的血液心筋保護法Blood cardioplegiaを小児にいち早く標準とすることで手術成績の安定に寄与し、学会医療安全管理委員会推奨方法として広く国内への普及にも貢献しております。
  • 再建方法における自己組織を有効利用した再建など術式・補助手段の改良を通じさらなる向上を目指しています。
  • 日本初の大学病院心臓外科講座として関東甲信越から希少疾患等の患者様の術後長期経過観察・手術経験を通じて遠隔期の高い生活の質に寄与する学術成果を発信しています。

実績

心臓大血管手術 小児先天性

2020年
手術件数(年齢別)
1 16歳以上 0
2 1〜15歳以上 6
3 乳児 11
4 新生児 7
(計) 24
手術件数(術式別)
1 小児弁膜症手術(ROSS手術を含む)
2 1〜15歳以上 2
3 乳児期以降姑息手術(人工心肺下) 3
4 乳児期以降複雑心奇形根治手術(グレン・フォンタン型修復を除く) 3
5 単純心奇形手術 7
6 新生児姑息手術(人工心肺下) 0
7 新生児期根治手術 0
8 非人工心肺下手術 0
(計) 24
実績表